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  • 執筆者の写真篤史 高橋

骨盤からみるストレスの話



こんにちは!ライフピラティススタジオの高橋です。


実はこのブログ以外にもHotPeper Beautyのブログにいろいろと書いています。この前書いた記事をちょっと改変して書いてみました。


産後のケアやマタニティで来られる方の中に「骨盤底筋を鍛えたい」と言う方は最近すごく増えてきました。ご自身でネットで調べたり産院で聞いてくるそうです。骨盤底筋は確かに骨盤の底にある筋群ですのでとても重要ですが、骨盤の形を形成する筋群は他にもたくさんあり、そことの調和がとても重要です。そしてなによりも元々の姿勢がどうだったかの方が重要です。元ある姿勢からマタニティになるため、教科書に載っているような変化に誰しもがなるわけではありません。そして産後も人により全くと言っていいほど変わります。マタニティ、産後のレッスンをするときはもちろん教科書を参考にしますが、今どのようになっているかをしっかり見極めてセッションをする必要があります。


 こんな感じで骨盤についてこのブログ以外でも体や健康のことについてHotPeper Beautyの方でもブログを書いています。そちらは文字制限があるため、書いているうちにもっと書きたくなる時がありますが簡潔に重要な部分だけを書くようにしています。なのでもっと詳しく書きたいなぁーと思うこともちらほらありました。今日のテーマは骨盤と人間です。HotPeper Beautyのブログで書ききれなかったことを書こうと思います。

そちらの方が簡潔に書いてありますのでさらっと読みたい方はこちらからどうぞ


「骨盤を整える」 1と2がこれになります。


そちらのサイトでも書いている骨盤から見た人間という動物の特徴ですが、個人的にも身体って面白いしよくできてるなぁ~と思っている動物的視点からみた体の話です。

人間も動物のため体の各器官には目的がつまっています。人間を動物的視点で見ると本来の体の在り方を考えるヒントが出てきます。その為にも進化の過程を理解しておくことが必要になったりと…またこの話は次回あたりにしておきますね。


まずは骨盤の説明からしていきます。骨盤という骨は実際には体に存在しておらず、3つの骨の集合体のことを指します。右と左に寛骨という骨があります。よく「こしぼね」と言われている骨はその寛骨の前部のでっぱりです。生まれたときは恥骨、座骨、腸骨という骨が独立していたのですが成長の過程で一つの寛骨となります。ピラティスでも座骨や恥骨はワードとしてよく出てきますが、正確な表現だと「寛骨の恥骨部」「寛骨の座骨部」が正しい言い方になります(そんな風に言ってる人はいないですが)。

 その間に挟まるように位置しているのが仙骨です。背骨の土台ともいえる骨で、これも生まれたときは5つだった骨が一つの大きな骨に変わっていきます。

 左右の寛骨と真ん中の仙骨の合わせた3つを骨盤と呼んでいます。そして解剖学の本にはあまり記載されていませんが、少しずれた状態で元々作られています。右の寛骨がわずかに前傾、左の寛骨がわずかに後傾しています。10人に一人ぐらいの割合で逆の方もいます。人間は左右対称にはできていません。内臓は左右対称ではないですよね?骨格もほんの少しですが違います。側弯症もこのねじれにそって背骨が湾曲しています。

サッカーボールが転がってきたときにどちらで蹴りますか?ボールをける脚は利き足、地面についていた方は軸足になります。前傾している側が利き足に、後傾している側は軸足になります。

 疲れやストレス、誤った体の使い方によってこの差がどんどん大きくなると、骨盤を含めた体全体にゆがみが広がっていきます。ですのでなるべく左右対称がいいことになるのですが、もともと少しだけねじれているものだと思ってください。


仙骨と寛骨をつなぐ関節が仙腸関節です。整体やカイロでここを調整される方も多いのではないでしょうか。何年か前はほんの1,2㎜しか動かないとされていましたが、可動域に関してはかなり個人差が大きいというのが現在の見解です。整体学では女性はここにかなりに可動性があるとされています。出産という役目があるため女性はここが動き、なおかつ歩行時にもここが動きの支点になっていると考えています。

逆に男性には可動性が少なく、歩行時は背骨の回旋が動きの支点だと考えています。


野口春哉さんは人間のタイプを体癖と名付けていたのでその分類によってはもっとわかれるかもしれません。人間は性別、人種、年齢などによっても変化するため一応には言えませんが、女性と男性では決定的に体の構造としての違いは子供を産めるか産めないかです。それによる骨盤の違いは上記のように判断できます。


骨盤まで可動域がある女性は自然とダメージが「骨盤」にねじれとして現れやすくなります。男性は骨盤が動きにくいため「背骨」にねじれというかたちで現れやすくなります。それにより骨格的にはその付近、もしくは隣り合う関節にダメージとして出たり、内部的な症状では骨盤のねじれのダメージは子宮に、背骨のダメージは肝臓に出てきます。


人間は精神性の生き物です。現代人になかでは精神的ストレスが一番ダメージが大きいものです。日常で肉体的な外傷などたまにしかおこらず、大きな事故でもない限りそれで命を落とすことは少ないです。それに比べ内側から出てくるものの方が圧倒的に死亡の原因になっています。病気です。もちろん加齢による細胞の劣化、それによる活性酸素が溜めるというのはあります。ですが精神的なストレスによって活性酸素は溜まります。ストレスが気持ちにだけの問題ではなく、実際には身体にもダメージを与えています。


例えば上司に叱られているとき、 脳から副腎ホルモンが分泌されます。その刺激を受け、副腎からアドレナリン、神経末端からはノルアドレナリンが分泌されます。 アドレナリンは血圧を上昇させます。 アドレナリンは、興奮したときなどに多く分泌される物質で、心拍数を高めます。また、ノルアドレナリンは交感神経を刺激し、血管を収縮させます。一方体はストレスによる緊張を和らげるため、副腎ホルモンを分解する酵素(アミノ酸化酵素)が分泌されます。副腎ホルモンが分泌されたり、酵素によって分解される過程で、体内には活性酸素が多く発生します。活性酸素は細胞を変質させ、がんや動脈硬化などの病気を発生させることが知られています


医療設備が整った地域以外ではのんびりした地域が長寿エリアとなっています(日本では沖縄など)。気候が起因するという見方をする人がいますが、それによってストレスが少ないことが本当の要因ではないでしょうか。

女性は男性よりも精神的ストレスの影響を強く受けます。女性はコミュニティーを大事にする本能があるためそこと関係があるのかもしれません。


ストレスに強くなるにはどうすればいいのかというと、心のダメージが体に影響したように体を鍛えて心を強くすることができます。この鍛えるという表現は筋肉が正しく機能することで骨格も安定している状態のことです。ストレスによるゆがみが起きないぐらい筋が機能している。もしくはその都度運動をしてストレスを体に溜めないないようにすることです。ストレス解消を気持ちの面だけでなく体の面からもやってあげることが大切です。


私たちは地球に生まれている以上「重力」の影響を受けています。骨格は重力をうまくとらえた形になっています。そして月と太陽の影響もうけています。女性の体は月の周期で変化が起きます。季節による変化は太陽の周期と関係しています。敏感な方は太陽のフレアでも体調が変わります。人間はあくまで動物なので自然の影響を受けています。いい時期なのでストレスのかかるところから抜け出し、自然を満喫してくるのもたまにはいいかもしれませんね。




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