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ジム(筋トレ)パーソナルトレーニングとの違い

2025年時点ではピラティスがブームとなっていますがコロナ前は女性の間でパーソナルトレーニング(筋トレ)が流行っていました。男性の間では定番のトレーニング法となって浸透しています。ここではピラティスと筋トレの違いについて書いています。

 

体に起きる現象

 

筋力トレーニングもピラティスもヨガも筋肉に対してアプローチされています。このアプローチの仕方はそれぞれ違います。筋力トレーニングは身体にとって『重り』もっと広く考えると『力に対しての抵抗』のストレスに対して筋力を発揮し、筋繊維を傷つけます。この傷つけられた筋肉が回復するとより強くなって再生します。この破壊と再生を繰り返すことで筋肉を強くする、もしくは太くすることが目的です。

ヨガは身体への反応としては筋肉に伸ばすストレスがかかります。いわゆるストレッチです。筋力トレーニングは筋肉に縮むストレスと伸びるストレス両方が同じ割合かかりますがヨガの場合伸びる側のストレスがメインとなります。そのため筋力強化よりも関節の可動域が増えていきます。

ピラティスはエクササイズの種類が300種類以上あり、筋力トレーニング要素とヨガのようにストレッチをメインにしたものなどバリエーションがあり、上記2つの中間位とも言えます。姿勢を評価基準にしているため固い筋は伸ばし、弱く使えていない筋を強化できるバランスの良さがあります。ヨガ、筋トレが合わなくてピラティスをされている方も多くいます。

 

行い方

 

筋力トレーニングは身体への負荷を使い追い込む必要があります。そして漸進性と言いますが段階的に負荷を上げていきます。これは筋力が強くなると同じ重さでは筋破壊が起こらず身体が変化しなくなるためです。その為種目として上級のワークがあるわけではなく、シンプルに 10kg→12kg→15kg→20kg といったように負荷を増やしていきます。成長のために常に『追い込む』必要があります。

 

ピラティスの場合はエクササイズがどんどん上手になると一つ上のワークが準備されています。負荷の重さではなく、姿勢で強度を変えていくものが多いです。

寝た状態で行うもの→背中がついているので安定感◎   座って行うもの→接地面がお尻だけなので体感のバランスが必要 ニーリング(膝立ち)→かなり不安定、全身のワークとなる

このように使う部位が『部分』から『体幹』へと変わっていきます。リハビリと同じ流れですね。全身がバランスよく鍛えられます。回数も一つのエクササイズにつき多くて10回程度です。

 

どんな身体になる?

 

筋力トレーニングで鍛えることができるのはアウターマッスルという表面に多い筋肉群です。見た目上は筋肉の形がよくわかるようになります。腹筋の凹凸がわかる、腕や足の筋肉がすじばる等です。ボリュームを出すこともでき、基礎代謝も上がります。

ピラティスで鍛えられるのはインナーマッスルという深層にある筋肉です。こまかく細い筋肉ですが姿勢を保つのに必要な筋肉です。姿勢が整い、日常生活でも省エネで動けるようになる為疲れ辛い身体となります。

 

個人的にですがピラティスのように身体を整えてから筋力トレーニングをするのがおすすめです。インナーマッスルによる関節の安定が、より安全に正しく筋肉を刺激するのを助けてくれる為です。ライフピラティススタジオではジムと合わせてご利用いただいている方もいらっしゃいます。お互いのメリットデメリットを理解してうまく使っていきたいですね。

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