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​ピラティスと骨盤

ピラティスはジョセフピラティスが自身の健康のために始めた体操が元になっています。そこから兵士のリハビリテーションとしてマシンピラティスが生まれました。ですので最初は『男性』が行うものでした。現在は女性が行う運動として定着していますが何故でしょうか?これはピラティスが股関節よりも骨盤を動かすワークが多いためだと考えられます。女性にとって骨盤は子宮のベットになります。このベットの立て付けが悪いと生理不順など子宮も乱れやすくなります。骨盤をしっかり動かすことができるピラティスの恩恵を最も受け取れるのは女性の方です。

 

骨盤の役目

 

人間にとって骨盤の大きな役目は2つあります。まず1つは背骨を支える土台であることです。人間だけが直立二足歩行が可能な生き物ですが、これを達成させるためには強固な骨の構造が必要でした。骨盤はアーチ構造と言われる物理的に優れた耐久性を誇ります。全体重をこの構造だけで支えることが可能です。なおかつ歩行時には前後上下8の字に動くことでスムーズな体重移動を可能にしています。

2つ目は内蔵のうつわの役です。胴体の底の部分である骨盤は主に消化器を支える役目を担っています。女性はさらに子宮も入りますので生殖器の2つが骨盤の中に収まっていることになります。

上半身の骨盤の役は肩甲骨と肋骨になります。肋骨の中にあるのは呼吸器系が入っています。

骨盤は消化器官、生殖器官に直接的な影響があり、肩甲骨は呼吸器系に直接的な影響があります。

 

男女での骨盤の違い

 

骨盤は男性と女性で形が違います。一般的にハート型として馴染みがあるのは男性の骨盤です。女性の骨盤は横の突起が男性より広くよりうつわ型になります。

これは女性は子供を産むために赤ちゃんを支えやすいような形になっています。そして妊娠時には(生理時にも)周りの靭帯が緩み大きく稼働できるようになっています。男性の骨盤は出産がないため元々の可動域は少なめです。

よく女性の方が身体が柔らかいイメージですがそれは男性よりも骨盤の可動域が広いためです。開脚は女性の方がやりやすくなります。

 

よく動く骨盤

 

医療書を中心とした解剖学では骨盤の関節(仙腸関節)はほとんど動かないとされています。ですがピラティスなどのボディワークの世界では動くのが基本となっています。実際股関節の可動域だけでは180度足を開くのは不可能になります。

スポーツ選手の中でハイパフォーマンスができる方は股関節ではなく骨盤がしっかり動ける状態です。力士の股割りも骨盤を動かすために必須のワークです。

 

骨盤についている筋肉の80%は足の繋がります。X脚やO脚も骨盤につながる足の筋肉の問題になります。骨盤だけでなく脚のアライメントまで影響を及ぼすため、下半身のトラブルは骨盤がカギを握ることになります。ピラティスは現在世の中に存在する運動では1番骨盤に対するアプローチが多いメソッドになります。

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