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  • 執筆者の写真篤史 高橋

ピラティスの本質



こんにちは!LIFEPilatesStudioの高橋です。

ピラティスの体験にいらした方のほとんどがマシンのピラティスが初めてなので、ジョセフピラティスの歴史を含めお話をしています。自分のピラティス感が変わればここの説明は自然と変わっているのでしょうが、体験の方から聞かれたことで面白かった(ピラティス独自だなと感じた事)ことを今日は自分なりに分析して書いていきたいと思います。


私はピラティスを学ぶまではフィットネスのスタジオで勤務し自分もトレーニングをしていました。フリーウエイトやマシンを自分がしっかり使いこなしていないと伝えられないからという理由と、ある程度身体ができたいないとかっこ悪いからでした。来館されている方の多くは身体を鍛えて理想の状態に近づけたい、もしくは健康診断の数値を気にしてなんとなく来られている方達でした。


ジムに立つ前の研修では運動による健康効果を学習し、「鍛える」ことのメリットを叩き込まれます。そのためマシンの重りに対して身体が強くなっていくことこそ「正義」のような感覚がありました。いわゆるトレーニング信仰みたいなかんじですね。実際筋肉がつけば体温は上がり、血流はよくなるため身体の代謝は上がります。体温が低い方や代謝が悪い方には非常に効果的です。


そんな頭でっかちの状態だった私がピラティスに出会って一番驚いたのが「なるべく無駄なく効率的に動く」ことでした。無駄なく省エネで動く。聞こえはいいのですがフィットネスの現場ではどれだけカロリーを消費したかの方が大切です。その方が痩せますからね。

ピラティスの在り方はまったく逆の発想で衝撃的だったのを覚えています。そして設置してあるマシン。ジムのマシンは重りがついており、その重さに負けないようにすることで筋肉を育てます。大きく代謝が高いものにしていきます。ピラティスのマシンはバネを使います。負荷にしては軽いなと思っていたらそのバネは自分が動くときのアシストとして使われるものでした。「??」

なんでより楽に動けるようにするのか本当に謎でした。

これで「鍛える」ことができるのかと。でも軽くて繊細な動きにはちゃんと意味がありました。


私たちが日常で動いているときの主役は表面についている大きな筋群です。ジムではここを鍛えます。ピラティスで行っていたのは骨を正しい位置に配置させる筋肉たちです。そこがしっかり機能すると表面の大きな筋肉が力を発揮しやすいようにしてくれます。

最初はいわゆるインナーマッスルを使う感覚がつかめなくてほとんどアウターマッスルで動いていました。ですがだんだんと感覚がつかめ使えるようになってくるとまず「姿勢」が変わりました。ほとんどの方が猫背姿勢なのでそのままアウターマッスルを鍛えると肩回りがもこもこしてくるんです。僧帽筋という筋育が猫背姿勢の時には頑張っているためそのまま胸だったり背中を鍛えるとここに効いてしまいもこもこしてくるんです。


それがピラティスをして4か月後には抜けました。デコルテから肩回りがスッキリ見えるんです。ピラティスでも体は変わるんだなー。しかもなんかきれいなラインだなー。と思っていると、がっつり動いた次の日でも倦怠感に襲われることがないことに気が付きました。当時20代だったのでそこまでしか自覚がなかったのですが30代になると日々の疲れ方に差が出てきました。継続的に行うのなら身体がどんどん楽になるものの方がいいと考え方にも変化が起きてきました。


(※ここで個人の考えではあるんですが、重りを負荷にトレーニングをすると「重り」に強い体になります。なので日常でも重いものを持つ機会が多い方には効果的です。

そうではなくデスクワークなどで「同じ姿勢をとらされる負荷」に対してはピラティスのように姿勢と動き方を修正するワークはとても効果的です)


ジム時代についたトレーニング信仰も少しづつ変わっていきました。自身の体とともに何が大切なのか変わったからです。

 30歳を過ぎてからは子供ができ、仕事も忙しくなりました。自分のライフスタイルを重視し、それにあった身体がいいなと思ったのは30歳を過ぎてからでした。見た目よりも機能を重視した快適な身体。それがあれば毎日を楽しく過ごせそうだと。


そして実際お客さんの中でも年齢が上がれば上がるほどボディメイクによる「見た目」の変化よりも、毎日の仕事や家事を「余裕でこなす体力」の方が魅力的になるということでした。もちろんかっこがいいことには越したことがないのですが、毎日へとへとで過ごし、休日は寝ているか整体に行って働くためのケアに充てるような過ごし方より、毎日に余裕があり楽しく過ごせる身体の方が価値が高く感じるんです。毎日忙しい、時間がないと思っている方なら共感いただけるかもしれませんね。


ジョセフピラティス自身も「ピラティス」をただの体を鍛えるワークと思っていません。人生を素晴らしいものにするワークだとしています。有名な言葉に


「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」


10回目で自律神経が整うことで気分がよくなります。20回目で骨格が正しくなることで見た目が変わります。30回目で人生が変わっていくことを表しています。ジョセフ自身も一番の価値は充実した毎日を送ることだと言っているんです。


ピラティスは他のワークとは違います。体と心を整えることで人生を変えるワークです。大げさではなく本当に仕事も生き方も変わった方がたくさんいらっしゃいます。私自身もその一人です。今の自分を変えたい!と思っている方には是非一度体感してください。


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